フジタの今がわかる「ストーリーズ」

【コラム5】図面のこの指定がコストを上げる!現場目線で解説する改善ポイント①面粗度

皆さんこんにちは。農オタスタッフです。
一昨年ごろからお見積もりを担当させていただくようになり
加工についていろいろと勉強中です。

 お見積もりしていると、
「想定より高い」
と言われることがあります(汗)

 そこで価格を上げているポイントを一つ一つ確認すると、
図面に記載されているRや公差が実は
 ・前の図面のままだった
 ・必要なかった(もしくは変更可能)
なんてこともあります(汗汗)

 また、私自身も
「え?こんな小さいのに何でこんなに高くなるの?」
「サイズも形状もそんなに変わらないのにこの金額の差は何??」
と思うことがありまして(笑)

 現場に聞くとちゃんと理由があるんですね。
もちろん当たり前のことなんですが、
それがね、とっても面白いんです。

 ちょっとした指定や形状の違いで
加工時間だけでなく、加工工程がまるっと変わったり、
使う設備も変わったり…
それによって価格も変わる!

 そこでこれから数回にかけて
私が勉強していく中でよく遭遇する価格を上げているケースを
紹介していきたいと思います。

 購買担当者や設計者の方で、
 ・予算内で加工できるところがなくて困っている
 ・どうすれば予算内に収まるかわからない
というお悩みをお持ちの方の
加工コストを抑えるヒント
になれば幸いです。

今回は面粗度編です。

※私の復習も兼ねているので間違い、追加情報などありましたら
農オタ宛にご連絡いただけると嬉しいです。

■ 面粗度の設定1つで加工コストは全く違う!

面粗度とは、いわゆる表面のツルツル度です。
図面上では▽▽▽やRa、Rzなどの記号で指定されます。
↓こんな記号、図面で見たことはありませんか?

面粗度の指定があると、その等級により

  • 切削工具を仕上げ用に準備する
  • 刃物の交換回数を増やす
  • 刃物の回転数を上げ、刃物が移動するスピードを落とす(つまり加工時間がかかる)
  • 切削加工後研磨仕上げをする

このような方法で指定通りの粗さになるように加工します。

このように面粗度の設定や等級一つで
加工に必要な工具の数や質だったり、
加工にかかる時間、
工程数が変わるので
価格も変わってくるわけです。

不安だからといって「保険」として精度を入れていませんか?
その不安、わかります!
ただ保険はかければかけるほどコストは上がることもお忘れなく…

面粗度の指定範囲の広さや等級によっては
この記号1つで
何倍も加工時間が変わってくるので
加工コストを見直したい方はまず、
図面に記載された面粗度が「保険」ではないか、
必要な部分に必要なだけの精度が入っているかを
ご確認くださいね。

■面粗度を設定するケース

それではどんな時に面粗度を設定するのでしょうか?
主なケースをご紹介します。

その1.滑りを良くしたい部分や、密着度が必要な部品

滑らかに動かすためにが必要な個所や
液体や空気などの漏れを防ぐために
密着性を高めたい箇所など

その2.長寿命化・強度を確保したい部品

長く使うために、もしくは強度を保つために、
部品同士の擦れ合いによる摩耗量を減らしたい箇所

その3.表面処理をする部品

塗装やメッキ等の薬剤との密着性をあげたい箇所

■面粗度やその等級は部品の用途に応じた指定がカギ!

一言で面粗度といってもその種類や等級が複数あります。

等級によって加工方法、時間が変わります。

まずは部品の用途をご確認いただき
その部品の機能と加工コストに応じた等級指定をすることが
部品を適正価格で製作するカギとなります。

例えば取り換えできる部品であれば
長寿命化対策はほどほどにしてコストを抑える。
一方機能上あとから取り換えができないような箇所に
取り付ける部品であればコストをかけてでも
しっかりと長寿命化対策をしておくなど
後々のメンテナンスのしやすさも含めて
総合的なご検討が無駄を省く一つの方法です。

■終わりに

当社がお客様にお伝えしたいのは、
「適切な設計で、品質・納期・コストのバランスは大きく改善できる」
ということです。

コストと時間は有限です。

お客様に限られたご予算、時間を大切にお使いいただくためにも
当社では図面にある指示一つ一つから設計者の意図を読み取り、
コミュニケーションを重ねてカタチにします。

こうやって当社の目線を公開することに迷いはありましたが、
加工をご依頼いただくお客様、
そしてカタチにする当社の相互理解が
最適設計につながると考えています。

少しでも
「これでいいのかな?」
「もっとよくするために現場目線の意見が欲しい」
そんな方はぜひお声がけください。

 ■よくあるご質問

部品加工だけでも対応可能でしょうか?

はい、対応可能です。

加工数が1つだけなのですが、対応いただけますか?

当社では部品1種類、1個からお見積もり対応しております。

材質がアルミではないのですが、加工可能でしょうか?

もちろんです。当社ではアルミ以外にも多くの加工実績があります。
主な材質は
・ 炭素鋼(SS400、S45C)
・ ハイス鋼(SKH51)
・ 合金工具鋼(SKD11)
・ ダイス鋼(SKD61)
・ ステンレス(SUS304) 他 真鍮、砲金、など

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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