技術情報

マシニング加工 1個からでも、複雑な形状でも。
金型製作で培った精密切削加工

フジタは、1961年の創業以来60年以上、富山でアルミ鋳造金型の設計・製作を手がけてきた金型製作会社です。 その中で培った精密切削の技術と工程設計のノウハウを、部品加工にも活かしています。
自由曲面を含む複雑な形状、多品種少量の部品、1個だけの試作品――。 「どこに頼めばいいか分からない」「他社で難しいと言われた」という加工も、まずはご相談ください。

マシニング加工の対応範囲

フジタでは、用途やワークサイズに合わせて複数のマシニングセンターを使い分けています。 最大加工サイズは1,540mm、最大耐荷重3,000kgまで対応できる体制です。

保有設備(マシニングセンター)

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種別メーカー型式台数加工可能サイズ(X×Y×Z mm)ワーク耐荷重
横形マシニングセンターオークマMILLAC 630H1台1,020 × 820 × 8201,200kg
立形マシニングセンターDMG MORINVX70001台1,540 × 760 × 6602,000kg
立形マシニングセンターニデックオーケーケー(旧OKK)VM7Ⅲ1台1,530 × 740 × 660700kg
立形マシニングセンター牧野フライス製作所GF-81台1,250 × 800 × 7003,000kg
立形マシニングセンターニデックオーケーケー(旧OKK)VM53R1台1,050 × 530 × 510800kg
立形マシニングセンターニデックオーケーケー(旧OKK)VM5Ⅲ1台820 × 510 × 510800kg
立形マシニングセンターオークマMILLAC 44V1台560 × 410 × 410250kg

横形マシニングセンターは複数面の加工を一度の段取りで行えるため、多面加工が必要な部品の精度・工程効率を高めます。
大型・重量物はDMG MORI NVX7000や牧野GF-8、小型精密部品はMILLAC 44Vなど、案件の形状・サイズ・重量に応じて最適な機械を選定します。

その他の対応条件

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項目内容
対応材質アルミ/鉄・工具鋼/ステンレス/銅・真鍮/樹脂/その他要相談
対応形状平面・段差/穴・深穴/溝・ポケット/傾斜面/自由曲面(得意分野)/複雑な3次元形状
対応ロット1個〜(試作・開発案件・特注品・少量生産)
対応データ形式DXF/DWG/STEP/現物からのデータ取得も可

表にない材質・形状・サイズについても対応できる場合があります。まずは図面や形状の分かるデータをお送りください。

より詳しい条件は「サイズ、材質、ロット」ページをご覧ください。

金型製作で培った技術を、部品加工に

フジタは長年、アルミ鋳造金型の設計・製作に携わってきました。 金型製作は、複雑な形状、高い加工精度、複数部品の組み合わせなど、多くの要素を同時に考えながら加工する仕事です。
そこで培った技術と経験を、精密部品・試作部品・治具・少量部品などの加工にも活かしています。

複雑な形状に対応する技術

自由曲面や複雑な3次元形状など、一般的な加工方法では工夫が必要な形状にも対応します。

  • 自由曲面加工
  • 5軸加工
  • CAD/CAMによる3Dモデリング〜加工までの一貫対応
  • 材質・形状に応じた工具・加工条件の選定

工程を組み立てる力

金型製作では、完成形から逆算して「どこから、どの順番で、どのように加工するか」を考えます。 この工程設計のノウハウは、部品加工でも変わりません。
加工順序、段取り方法、使用する設備・工具、加工条件、測定タイミング――。 一つひとつを案件ごとに検討し、精度と効率を両立させる工程を組み立てます。

「組み合わせて使う」ことまで考えた精度

金型は、複数の部品を組み合わせて一つの機能をつくります。 そのため、部品単体の寸法だけでなく「組み合わせたときにどうなるか」まで考えて加工することが欠かせません。
この考え方は、精密部品・治具・金型部品・組立品など、さまざまな加工に活かされています。

数字で見るフジタの実績

  • 1961年創業、60年以上の切削・金型製作の実績(高岡市にて機械部品の旋盤加工からスタート)
  • 1994年、3次元CAD/CAMシステムをいち早く導入。以来30年以上、複雑形状のデジタル設計〜加工体制を構築
  • 2003年、アルミホイール削出加工を開始。曲面・薄肉形状の加工実績を蓄積
  • 2021年、5軸加工機(DMG MORI DMU50)を導入。段取り替えを減らした高精度・短納期加工に対応
  • ISO9001(品質)、ISO14001(環境)を認証取得。品質管理体制を第三者機関が保証
  • 株式会社レイズアドヴァンスをグループに加え、旋盤加工など工程間の連携もスムーズに対応


詳しくは「品質保証」ページをご覧ください。

1個からの試作にも、金型一式のような大きな案件にも

多品種少量・小ロット加工

「1個だけ作りたい」という開発案件や消耗部品のご相談にも対応しています。 量産前の試作、社内でしか使わない治具、特注部品――。数が少ないことを理由にお断りすることはありません。
金型一式のようなまとまった案件にも
単品部品だけでなく、金型部品・複数部品・金型一式など、まとまりのある案件にも対応しています。

加工から組み立てまで一貫対応

フジタでは、部品を加工して終わりではなく、必要に応じて組み立てまで対応しています。
複数の部品からなる金型や治具では、それぞれの部品を正しく加工するだけでなく、組み付けたときにきちんと機能することが重要です。
加工精度や部品同士の関係を考えながら加工し、組み立てまで一貫して対応することで、完成した状態まで見据えたものづくりを行っています。
「部品を作ってほしい」だけでなく「組み立てまでお願いしたい」というご相談にも対応可能です。

詳しくは「サイズ、材質、ロット」ページをご覧ください。

自由曲面・複雑形状を得意としています

フジタが特に得意とするのは、以下のような形状です。

  • 自由曲面を含む形状
  • 多方向からの加工が必要な形状
  • 深いポケットや深い溝を持つ形状
  • 傾斜面・斜め穴を含む形状
  • 曲面と平面が組み合わされた形状
  • アンダーカットを含む形状
  • 複数の面に精度が要求される形状

CAD/CAMによる3Dモデリングから加工まで、一貫して対応しています。

マシニング加工と5軸加工の使い分け

平面や穴・溝の加工は通常のマシニング加工、曲面や多方向からの加工が必要な形状は5軸加工。 フジタでは、形状や工程に応じてこの2つを使い分けています。

加工内容適した加工
一般的な角物・平面加工マシニング加工
穴・溝・ポケット加工マシニング加工
多方向からの加工5軸加工
複雑な曲面5軸加工
段取り回数を減らしたい加工5軸加工

「5軸加工が必要かどうか分からない」という段階でも構いません。図面や3Dデータを確認し、適した加工方法をご提案します。

詳しくは「5軸加工」ページをご覧ください。

マシニング加工の製作事例

事例① レーシングカー用リアアップライト(L/R)

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項目内容
材質A7075(超々ジュラルミン/アルミ合金の中でも最高強度クラス)
サイズ縦199.3mm × 横160.7mm × 高さ61mm
ロット1〜
用途学生フォーミュラ競技車両のリアサスペンション構成部品
加工方法5軸マシニングセンタによるワンチャック加工

富山大学の学生フォーミュラチームからの依頼で製作した、レーシングカーの後輪サスペンション部品です。走行時の大きな負荷に耐える高い剛性と寸法精度が求められる部品でした。
通常であれば複数回の段取り替えが必要な複雑形状を、5軸同時制御による一度のセッティングで完全加工。段取り替えをなくすことで、工程集約による加工時間の短縮と、累積公差を抑えた安定した品質を両立しています。

詳しくは「5軸加工」ページをご覧ください。

事例② 大阪万博出展「足こぎ車イス用ホイール」

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項目内容
材質アルミA6061
サイズφ324mm × 60mm
ロット2〜
加工方法旋盤加工+マシニング切削加工(グループ会社と連携)

「大阪のものづくり おもろいミライ展」に出展された、足こぎ車イスのホイールを製作しました。お客様提供の3Dモデルデータをもとに加工用図面を作成し、旋盤加工からマシニングによる切削加工までを短期間(旋盤3日/切削4日)で仕上げています。
当初予定していた全面塗装から、削り出しのままの仕上がりの美しさが評価されクリア塗装に変更。アルミ特有の切削模様が光を受けて美しく輝く仕上がりとなり、会期中500人以上の方に実際に乗っていただきました。

事例③ アルミ製ワンオフパーツ「シフトノブ」

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項目内容
材質アルミA6061
サイズ縦48mm × 横52mm × 高さ113mm
ロット1〜
加工方法マシニングセンターによる削り出し

「アルミ製のシフトノブが欲しい」という個人のお客様のご要望にお応えしたオーダーメイドパーツです。文字部分は線幅0.6mm・深さ0.3mmという細かな加工を実施。磨き作業をせずそのまま使用できるよう、4方向からの加工で仕上げ面と加工段差を限りなくなくしています。加工後はアルマイト処理で表面を仕上げました。
法人の量産部品だけでなく、こうした1点からのオーダーメイド加工にも対応しています。

3つの事例に共通するのは、「1個から」「短納期」「複雑形状」への対応力です。学生プロジェクトの試作品から、イベント展示用の特注パーツまで、量産前提ではない”一点もの”の相談ほど、フジタの技術と工程設計力が活きています。

図面通りに加工するだけが、私たちの仕事ではありません

図面に書かれた形状を、そのまま削るだけが私たちの仕事だとは考えていません。 私たちが大切にしているのは、加工した部品が「最終的にどのように使われるのか」という視点です。
どのような機械に組み込まれるのか。 どの部品と組み合わされるのか。 実際に使うとき、どの部分に力がかかるのか。 組み立てやすさ、使いやすさに問題はないか。
加工する部品だけを見るのではなく、その先にある「使われるところ」まで想像することで、加工方法や工程、仕上げ方を考えます。 だからこそ、図面通りに加工することだけを正解とは考えていません。
「この形状をどう加工するか」だけでなく、「どうすれば、この部品が実際の用途でより良く機能するか」。
加工して終わりではない。その先まで考えることが、フジタのものづくりです。
「できない」を「できる」に変える
他社で断られた案件、加工方法が分からない案件についても、別の加工方法や工程を検討します。

詳しくは「できないをできるに変える提案」ページをご覧ください。

よくある質問

マシニング加工は1個から依頼できますか?

はい、部品1点から対応しております。まずはマシニング加工が適しているかどうかから確認しますので、作りたいものの形状が分かるデータをお送りください。

曲面形状も加工できますか?

はい、対応しております。3Dモデリングデータがない場合でも、当社で作成することが可能ですのでご相談ください。

5軸加工との違いは何ですか?

一般的なマシニング加工は主に3方向から加工しますが、5軸加工は工具や材料を傾けながら複数方向から加工できるため、複雑な曲面や多方向からの加工が必要な部品に適しています。どちらが適しているか分からない場合も、図面や3Dデータを確認した上でご提案します。

どのような材質に対応していますか?

アルミなどの快削材から、焼き入れ処理後の高硬度材まで対応しております。用途をご相談いただければ、材質のご提案も行います。

3Dデータがなくても相談できますか?

はい、大丈夫です。曲面形状は2Dデータでは確認が難しいため、現物や嵌り合う相手部品などをお預かりして対応する場合もあります。

金型部品以外も加工できますか?

はい。金型部品だけでなく、精密部品・試作部品・治具など、さまざまな部品の加工に対応しています。長年の金型製作で培った切削技術と加工ノウハウを、部品加工にも活かしています。

難しい形状でも相談できますか?

はい。自由曲面や複雑な3次元形状、多方向からの加工が必要な部品など、一般的な加工方法では難しいとされる形状もご相談いただけます。「他社で難しいと言われた」という段階でも、まずは図面や3Dデータをお送りください。

加工後の組立までお願いできますか?

はい。部品の加工だけでなく、必要に応じて組み立て・組付けまで対応しています。「部品加工から組立までまとめて依頼したい」というご相談にも対応可能です。

加工のご相談・お見積もりはこちら

図面がなくても、まずはご相談いただけます。
「この部品、加工できる?」という段階からお気軽にお問い合わせください。

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