こんにちは、

久しぶりにファッション誌を読んだら

「服は良いものを買って長く着よう」

と書いてあり驚いた佐田です。

今までのファッション誌といえば、

最新の流行のものをどんどん買おう!

という感じのノリだった気がするのですが

これも時代の変化なのでしょうか?

洋服もサスティナブルに

といったテーマで特集が組まれていました。

ちなみに、そのファッション誌は意識高めなものでもなく

一般的な20代女性が買うようなものです。

SDGsの影響を一般的なファッション誌からも感じるようになるとは。

 

 

 

さて、今回はまだブログには出てきていない

私のやっている業務の1つ

「ブラスト」

についてお話したいと思います。

 

ブラストとは

ブラスト装置を利用して研磨材を製品にうちつけて処理する

表面処理方法のひとつです。

 

金属表面に研磨材を打ちつけることによって

表面に付着した錆などの異物を除去したり

製品表面に研磨材を打ち付ける事によって凹凸をつくり

機能性や意匠性を与えたり

様々な分野で使われる加工法です。

 

つやつやの金属も

 

ブラストをかけることで表面処理され、いい感じの仕上りになります

(語彙力が無い(笑))

※見えずらいですが、中央部分4mmだけブラストがされていません。

工夫をすればブラストしたい面を細かく選ぶことが出来ます。

下の写真のように文字を描くこともできます!

 

 

フジタの現場ではこの作業の事を

「ブラスト」

「ショット」

「ブラストショット」

「サンドブラスト」

といろんな呼び方をされています。

正式名称ってなんだろう?

とずっと気になっていたので、

ブログを書くのをきっかけに調べてみたのですが・・・

なんと、正式名称を調べていたはずが

ブラストの中にも3つの種類があることが分かりました!

・サンドブラスト

・ショットブラスト

・グリッドブラスト  です。

たぶん現場内で呼ばれている名前は種類の違いからとられているようですね。

呼び方は解決!

では、この3種類は何が違うのでしょうか・・・?

 

【サンドブラスト】

珪砂と呼ばれるガラス製の砂の研磨材を利用してブラストを行う。

珪砂の粗さを変えることで表面の凹凸の粗さや光沢を調整する事ができるため

利用環境に合わせた仕上げが出来ます。

すりガラスもこの方法を利用して作られているそうです。

 

【ショットブラスト】

珪砂よりも硬い鋼球(金属の玉)を利用してブラストを行う。

加工するものの表面に粗い凹凸をつける事ができるため、

下地処理や固着した汚れや錆の除去に主に利用されているそうです。

 

【グリッドブラスト】

ショットブラストよりも研磨力の高いグリットを利用してブラストを行う。

研磨力が高いため、更に強力に錆や汚れの除去できるため、

更に強固な塗装皮膜をつけたいときの下地処理として利用されているそうです。

 

それぞれの特徴を見ていくと、

研磨材が違うようですね。

フジタでも製品や金型によって研磨材の種類を変えています。

(ブログ冒頭のブラストビフォアフター写真はガラスビーズを使っています)

 

 

私がブラストしているのはブロー成形金型です。

ブロー成形金型については前回のものづくり編ブログでご紹介したのでこちらをご覧下さい↓

ブロー成形

 

金型を利用するとき、出来上がった製品を金型から取り出すという作業が必ずあります。

そのため、金型から製品がはがれやすく

かつ製品の見た目に影響しないような表面に金型はしなければなりません。

ブロー成形用の金型も当然表面処理は大事です。

ブロー成形のブラストに使う研磨材はちょっと粗めです。

しかし、粗めの研磨材を使っていても

使っているとどんどん細かくなっていってさらさらになり

交換が必要となります。

私は交換時期の見極めが苦手で

よく工場長から

「ブラストしきれていない」

といわれがちでした(´_`;)

何が違うんだろう・・・?

と工場長がブラストした金型を眺めていたある日、気付いたのです・・・!!

これは、ラメだ!アイシャドウのラメ!

ギャルのアイメイクレベルがちょうどいい!

※と言っている本人は残念ながらギャルではないので

勝手なイメージでギャルのアイメイクといっています(笑)

 

金型の表面がざくざくのラメが入ったアイシャドウを塗りたくった

みたいになると製品を剥がしやすい金型になることに気付いてから

砂の交換のタイミングが分かりやすくなりました(笑)

イメージとしては下の写真のアイシャドウみたいな感じです(笑)

 

 

やっと感覚がつかめてきて、

今まで以上にブラストに興味が湧いてきました!

次は工場長並みに早くきれいにブラストができるようになるのが目標です!!

 

 

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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