金型の冷却性能を高めたい、でも複雑形状で高精度も求められる――
そんなお悩みに応えるスライド入れ子ピンの製作事例をご紹介します。
以前はベリリウム銅で製作していましたが、今回使用したのは、
熱伝導性と耐摩耗性に優れた銅合金「HITMAX」
冷却性能を高める事と、環境の観点を考慮しこの材料が選ばれました。
特に金型まわりの部品では、加工精度と熱管理の両立が必要不可欠です。
製品名 | スライド入れ子ピン(射出成型金型用) |
---|---|
材質 | HITMAX(銅合金)高熱伝導・高硬度(HRC40~42相当) |
サイズ | 最小径Φ3.24mm×最大径Φ16mm×長さ42.75 |
ロット | 1~ |
このピンは段付き構造になっており、
特にΦ4部分には-0.01~-0.02の公差指定が…
わずか0.01の差しか許されない、シビアな加工が求められる一品です。
加工には、NC旋盤「テクノワシノC3-D」を使用。
安定した切削と微細な調整が可能な設備でありながら、
やはり最後は“職人の手”が仕上りを左右します。
ベテラン職人が仕上げたこのピンは、わずか0.01の公差も
ピタリと収まり、測定でも狙い通りの精度を確認。
冷却性能と組付け精度の両立に、しっかりと応える加工ができました。
今回はHITMAX(銅合金)を使用しましたが、
SKD材やプレハードン鋼など、用途に応じた材質変更にも対応可能です。
熱対策・摩耗対策など、お困りごとに応じて最適材をご提案します。
Φ3〜20クラスの小径ピン、段付き・テーパー形状、特殊な冷却穴付きなど、
形状違いの加工実績も豊富です。
高精度部品の加工を1個から。
「材質が違っても加工できる?」「この形状でも作れる?」など、
まずはお気軽にご相談ください。
お問い合わせ
当社は少量多品種生産を得意としており、
部品1点よりお見積りいたします。
その他ピン及び丸い形状の加工事例はこちら
https://www.fujita-k.co.jp/info-cat/lathe/
曲面加工の事例はこちら