今回ご紹介するのは、個人のお客様から
ご依頼をいただき製作した自宅用の表札です。
ものづくりの現場では珍しい“暮らしを彩る加工品”の
ひとつとして、細部まで丁寧に仕上げました。

| 製品名 | 表札 |
|---|---|
| 材質 | A5052(アルミ) |
| サイズ | 縦220mm × 横100mm × 高さ30mm |
| ロット | 1~ |
この表札のご依頼は、あるセミナーでの
偶然の出会いから始まりました。
同じグループで自己紹介をしていた際、
削り出しで製作した自宅の表札をお見せしたところ、
「自分の家にもこんな表札をつけたい」
と、お声をいただいたのがきっかけでした。
お客様の大切な “世界で一つだけの表札”
という思いを受け、妥協なく丁寧に仕上げました。

加工のポイントとしましては
【 微細文字の切削と精度管理】
デザインには画数の多い漢字が含まれており、
最小工具径φ1.0mmのエンドミルを使用しました。
切削速度・送り・切込み量を数パターン検証し、
最もエッジが立つ条件を選定しました。
また±0.02mm以内の精度で全体を仕上げました。
【 表面仕上げ】
黒い部分はショットブラスト(粒径#100)で
艶を落とした後、染色処理を施しています。
ショットの噴射圧・時間を最適化することで、
均一でムラのないマット面を実現しました。
一方、文字部は切削面をそのまま残し、
A5052特有の金属光沢を活かしています。
艶消しと光沢のコントラストにより、
立体感と高級感のある仕上がりになりました。
写真では伝わりきらないほど、質感の違いが際立つ一枚です。
完成した表札をお渡しした際、「想像以上の仕上がりです!」
と喜んでいただけました。
製作を担当した私たちも、手作業の温もりと
機械加工の精度が融合する瞬間を感じ、
ものづくりの楽しさを改めて実感しました。

切削加工で作る表札は、細かいデザインや
立体的な凹凸表現も可能です。
住まいの顔を、自分だけの特別なデザインで
形にしてみませんか。
今回の微細文字加工や表面仕上げ技術は、
以下のような製品にも応用可能です。
・アルミ製ネームプレート、意匠部品
・装置カバーなどの意匠面加工
・微細ロゴ・刻印入りの治具・デザインパーツ
試作1点から、設計段階でのご相談にも対応いたします。
「デザイン性のある金属加工」や「試作+意匠仕上げ」
をお考えの方はぜひご相談ください。
お問い合わせ
当社は少量多品種生産を得意としており、
部品1点よりお見積りいたします。
その他ピン及び丸い形状の加工事例はこちら
https://www.fujita-k.co.jp/info-cat/lathe/
曲面加工の事例はこちら









