みなさんこんにちは。
農オタスタッフです。
一昨年ごろからお見積もりを担当させていただくようになり
加工についていろいろと勉強中です。
お見積もりしていると、
「想定より高い」
と言われることがあります(汗)
そこで価格を上げているポイントを一つ一つ確認すると、
図面に記載されているRや公差が実は
- 前の図面のままだった
- 必要なかった(もしくは変更可能)
なんてこともあります(汗汗)
また、私自身も
「え?こんな小さいのに何でこんなに高くなるの?」
「サイズも形状もそんなに変わらないのにこの金額の差は何??」
と思うことがありまして(笑)
現場に聞くとちゃんと理由があるんですね。
もちろん当たり前のことなんですが、
それがね、とっても面白いんです。
ちょっとした指定や形状の違いで
加工時間だけでなく、加工工程がまるっと変わったり、
使う設備も変わったり…
それによって価格も変わる!
そこでこれから数回にかけて
私が勉強していく中でよく遭遇する価格を上げているケースを
紹介していきたいと思います。
購買担当者や設計者の方で、
- 予算内で加工できるところがなくて困っている
- どうすれば予算内に収まるかわからない
というお悩みをお持ちの方の
加工コストを抑えるヒント
になれば幸いです。
今回は面粗度編です。
※私の復習も兼ねているので間違い、追加情報などありましたら
農オタ宛にご連絡いただけると嬉しいです。
■ 面粗度の設定1つで加工コストは全く違う!
面粗度とは、いわゆる表面のツルツル度です。
図面上では▽▽▽やRa、Rzなどの記号で指定されます。
↓こんな記号、図面で見たことはありませんか?

面粗度の指定があると、その等級により
- 切削工具を仕上げ用に準備する
- 刃物の交換回数を増やす
- 刃物の回転数を上げ、刃物が移動するスピードを落とす(つまり加工時間がかかる)
- 切削加工後研磨仕上げをする
このような方法で指定通りの粗さになるように加工します。
このように面粗度の設定や等級一つで
加工に必要な工具の数や質だったり、
加工にかかる時間、
工程数が変わるので
価格も変わってくるわけです。
不安だからといって「保険」として精度を入れていませんか?
その不安、わかります!
ただ保険はかければかけるほどコストは上がることもお忘れなく…
面粗度の指定範囲の広さや等級によっては
この記号1つで
何倍も加工時間が変わってくるので
加工コストを見直したい方はまず、
図面に記載された面粗度が「保険」ではないか、
必要な部分に必要なだけの精度が入っているかを
ご確認くださいね。
■面粗度を設定するケース
それではどんな時に面粗度を設定するのでしょうか?
主なケースをご紹介します。
その1.滑りを良くしたい部分や、密着度が必要な部品
滑らかに動かすためにが必要な個所や
液体や空気などの漏れを防ぐために
密着性を高めたい箇所など
その2.長寿命化・強度を確保したい部品
長く使うために、
もしくは強度を保つために、
部品同士の擦れ合いによる摩耗量を減らしたい箇所
その3.表面処理をする部品
塗装やメッキ等の薬剤との密着性をあげたい箇所
■面粗度やその等級は部品の用途に応じた指定がカギ!
一言で面粗度といっても
その種類や等級が複数あります。
等級によって加工方法、時間が変わります。
まずは部品の用途をご確認いただき
その部品の機能と加工コストに応じた等級指定をすることが
部品を適正価格で製作するカギとなります。
例えば取り換えできる部品であれば
長寿命化対策はほどほどにしてコストを抑える。
一方機能上あとから取り換えができないような箇所に
取り付ける部品であればコストをかけてでも
しっかりと長寿命化対策をしておくなど
後々のメンテナンスのしやすさも含めて
総合的なご検討が無駄を省く一つの方法です。
■終わりに
当社がお客様にお伝えしたいのは、
「適切な設計で、品質・納期・コストの
バランスは大きく改善できる」
ということです。
コストと時間は有限です。
お客様に限られたご予算、時間を
大切にお使いいただくためにも
当社では図面にある指示一つ一つから
設計者の意図を読み取り、
コミュニケーションを重ねてカタチにします。
こうやって当社の目線を公開することに迷いはありましたが、
加工をご依頼いただくお客様、
そしてカタチにする当社の相互理解が
最適設計につながると考えています。
少しでも
「これでいいのかな?」
「もっとよくするために現場目線の意見が欲しい」
そんな方はぜひお声がけください。
お問い合わせ
■よくあるご質問
Q:部品加工だけでも対応可能でしょうか?
A:はい、対応可能です。
Q:加工数が1つだけなのですが、対応いただけますか?
A:当社では部品1種類、1個からお見積もり対応しております。
Q:材質がアルミではないのですが、加工可能でしょうか?
A:もちろんです。当社ではアルミ以外にも多くの加工実績があります。
主な材質は
- 炭素鋼(SS400、S45C)
- ハイス鋼(SKH51)
- 合金工具鋼(SKD11)
- ダイス鋼(SKD61)
- ステンレス(SUS304) 他 真鍮、砲金、など
詳しくはこちらをご覧ください
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