木製の欄間を、形状そのままアルミで再現することは可能なのか?
今回は、レーザースキャニングを活用し、現物から形状データを取得し
金属加工で再現した製作事例をご紹介します。

| 製品名 | 欄間(らんま) |
|---|---|
| 材質 | アルミニウム(A5052) |
| サイズ | 360mm × 1780mm × 54mm |
| 加工方法 | 非接触式レーザースキャニング 切削加工 |
| 使用設備 | CNC三次元測定機(レーザースキャニング)、マシニングセンター |
| ロット | 1~ |
きっかけは「仕事以外で、何か面白いものを作ろう」
ある日、社長から
「仕事以外で、何か面白いものを作りたい。案を募集します!」
という一声がありました。
そこで若手社員から挙がったのが、
「木製の欄間を、アルミ素材で再現してみたい」というアイデア。
伝統的な木工彫刻 × 金属加工 × デジタル技術。
その組み合わせが面白い、ということで即採用となりました。
図面なし・現物のみからのスタート
今回の製作は、図面が一切存在しない状態からのスタートです。
あるのは、実物の木製欄間のみ。
そこでまず行ったのが、
レーザースキャニングによる形状のデジタル化です。
ミツトヨ製のCNC三次元測定機を使用し、
木製欄間を非接触でスキャン。
立体形状を高精度なSTLデータとして取得しました。
| メーカー | ミツトヨ CRYSTA-Apex S900 |
| テーブルサイズ | X900mm × Y1,000mm × Z800mm |
| 測定方法 | 3D接触式・3D非接触式(レーザースキャニング) |
| 精度 | 接触式 2.3μm SP25M(スタイラスφ4x50mm)
非接触式 スキャニング誤差 12μm |
| 出力データ | STL形式(出力データはご要望によりCAD化いたします) |
手彫りの「揺らぎ」まで、そのまま再現
レーザースキャニングの強みは、
寸法だけでなく質感に近い情報まで取得できる点です。
今回も、木製欄間特有の
- 彫刻刀の跡
- 手仕事ならではの微妙な凹凸
- 均一すぎない陰影
といった要素を、そのままデータに反映しています。
アルミ切削での再現
取得したSTLデータをもとに加工用データを作成し、
マシニングセンターでアルミ(A5052)を切削加工。
木製欄間の雰囲気を残しつつ、
耐久性と質感を兼ね備えたアルミ製欄間として再現しました。
スキャニング対応素材について
スキャニング可能な素材は木材だけではありません。
- 木材
- プラスチック
- 粘土
- 紙
など、立体形状を持つものであれば対応可能です。
※レーザーを反射する素材の場合は、専用パウダーを使用して測定します。
図面がなくても、現物から形状を再現できるのが
フジタのスキャニング+切削加工の強みです。
Q:木彫りの置物を金属で再現することは可能ですか?
A:可能です。レーザースキャニングで置物の形状をデータ化し、
アルミなどの金属を切削加工することで再現できます。
サイズを小さくして製作することも可能です!
Q:手彫りの跡や細かい凹凸も再現できますか?
A:はい。レーザースキャニングにより、手彫り特有の凹凸や陰影も
データとして取得できます。
Q:図面がなくても対応できますか?
A:問題ありません。現物をスキャンすることで、図面がなくても
加工用データを作成できます。
Q:木材以外の素材もスキャンできますか?
A:可能です。金属はもちろん、プラスチック、粘土、紙なども対応可能です。
反射素材の場合は専用パウダーを使用します。
Q:1点ものや試作でも依頼できますか?
A:はい。今回の事例もロット1からの対応です。
図面がなくても、ものづくりは止まりません
「図面がない」
「現物しか残っていない」
そんな状況でも、スキャニング技術があれば再現は可能です。
立体物の再現・レプリカ製作・意匠部品のデータ化など、
お困りの際はぜひご相談ください。
実際の欄間をご覧になりたい方、
弊社 FACTORY ART MUSEUM TOYAMA へお越しください!
https://www.fujita-k.co.jp/tour/
三次元測定の技術情報はこちら
https://www.fujita-k.co.jp/technology/sanjigen/
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当社は少量多品種生産を得意としており、
部品1点よりお見積りいたします。
その他ピン及び丸い形状の加工事例はこちら
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